2019年は、5月のゴールデンウィークが10連休と、超大型連休です。
保育園では、連休中も土曜日などは開園している園も多いことでしょう。
それでも、連休があると、保育士も子供も、休日をゆっくり過ごせますね。
ただ、ゴールデンウィーク明けによく起こるのが、五月病です。
そんな気持ちになってはいませんか?
それはもしかしたら、五月病かも!?
そう思った時は一度落ち着いて、この記事を読んでみましょう。
五月病って何?
五月病は、保育士に限らず、新社会人や学生が5月に陥りやすい、鬱のような精神状態のことを指します。
新しい社会生活に適応できず、心身の不調を来たしてしまうのです。
医学的には、適応障害かうつ病であるとされています。
症状
具体的にどんな症状があるのでしょうか。
抑うつや無気力によって引き出される、食欲不振や不眠の症状を訴える人が多いようです。
適応障害やうつ病
五月病は適応障害やうつ病であるとされています。
適応障害は、はっきりとしたストレスが原因で、社会生活に支障を来す状態のことです。
うつ病は、気分障害の一種で、抑うつ状態が続くことです。
適応障害やうつ病の判断は難しく、症状が重なっている部分もあります。
原因
五月病の原因は、4月から始まった新生活の疲れが、特に日本ではゴールデンウィーク中にどっと噴き出ることで、連休明けに精神の不安が出てしまいます。
そのストレスから、原因不明の心身の不調に陥りやすいのです。
保育士の五月病
五月病は、特に新社会人になりやすく、新人保育士なら誰でも、五月病とはいかなくても、あぁ、仕事が始まる‥と気分が落ち込んでしまうことも多いでしょう。
ただし、保育士の場合、毎年4月に仕事がリセットされるため、初めての学年を担当したり、クラスの状態などが原因で、新人保育士でなくても五月病になってしまう事はあります。
4月は、保育士も子供も、新しい生活になります。
どのクラスも、どの保育士も、どの子供も完全には安定していない、慌ただしい日々が続きます。
乳児や低年齢児の担任では、子供も泣いていたり、統率が取れないことも多く、毎日フル回転で体を動かしていることでしょう。
精神的な疲れだけでなく、肉体的な疲れもどっと溜まる時期です。
また、年中や年長児の担任では、子供は比較的落ち着いているとはいえ、担任一人にかかる仕事の負担も多く、精神的な重圧に加え、4月から他の保育士より圧倒的に残業をしている、なんて事もあるでしょう。
さらに、例えば去年0歳児担任だった先生が、次の年に年長児の担任になる、というように、前年度の担任と離れた年齢児を持つことになれば、仕事内容も全く違うので、仕事に追われやすくなります。
新人保育士はもちろんのこと、もう新人保育士じゃないのに、どうして私が五月病に!?とは思わず、保育の仕事の性質上、どんな先生でも五月病に陥りやすい、ということを念頭に入れておくと、少し気が楽になりますね。
五月病の乗り越え方
ゴールデンウィーク明けに辛くなっても、どうしようもない!と思わず、気分の落ち込みが激しくなりすぎる前に、一度自分を見つめ直す必要があります。
五月病は一過性のものなので、夏頃には症状がなくなっていることも多いです。
本格的なうつ状態になる前に、対策をして、五月病を乗り切りましょう!
リフレッシュする時間を持とう
1年目の保育士や幼稚園教諭は、仕事に慣れない中で特に仕事量も多く、やってもやっても終わらない‥という状態になっていませんか?
もちろん、仕事を怠けろ、と言っているのではありませんが、ずっと仕事の事を考えていると、返って仕事効率が悪くなってしまう事もあります。
仕事の事を忘れて何かをすると、頭がスッキリして、仕事の効率も良くなり、短時間で仕事を終わらせられるようになって、落ち込んだ気持ちになりにくくなります。
仕事が終わらない、失敗続きでしんどい‥という負のエネルギーを一度断ち切ってしまうと、次に繋がるいいアイデアが浮かんできたりします。
保育の仕事は、長く続けていても、反省の連続です。
反省を活かして次の保育につなげていかなければなりません。
また、失敗したことにクヨクヨしていても、子供は待ってくれません。
その意味でも、気持ちの切り替えが上手くできる!というのは、保育の仕事に必要不可欠な力だと思います。
とにかく誰かに話を聞いてもらう
話を聞いてもらう相手は、職場で信頼できる同期などがいるのであれば、聞いてもらうといいでしょう。
ただ、悪口になってしまうこともあり、その後の人間関係に関わってしまうこともあります。
園の先生じゃなくてもいい。
愚痴を聞いてもらえる友達や親などに、とにかく今つらいと感じている事を吐き出す場面を作りましょう。
話すだけで、心のモヤモヤが少なくなって、自然と笑顔になることもありますよね!
また、もし誰かが五月病になってしまっていたら、話を聞いてあげる人は、できるだけ肯定的に聞いてあげてくださいね。
子供に癒される
私は、保育の仕事で心が疲れてしまったら、まずは自分のクラスの子供を思い出し、頑張ろうと言うモチベーションを保っていました。
特に、職場の人間関係で悩んでいるのであれば、子供の存在は大きな支えになるはず。
そう思って月曜日の朝、ぐったりして出勤しても、子供が笑顔で抱きついてきてくれると、それだけでやる気が出てきていました。
保育は子供に振り回されている、と思ってしまうこともあるかもしれませんが、子供がいるからこそ続けられるのが、この仕事の最大の魅力!
子供の可愛い部分、面白い部分、成長したなという部分など、プラスに感じられるところをたくさん見つけて、癒されると、仕事のモチベーションもあがってきますよ。
転職を考える
五月病は、基本的には乗り越えられることが多いと思います。
ただし、それは仕事を続けられる職場環境があってこそのことです!!!
上司や管理職がしっかりしており、気にかけてくれる。
残業はあっても少なく、プライベートの時間も確保できる。
この園の保育が気に入っているが、自分の能力が追い付かないだけ。
このような職場であれば、絶対に続けた方がいいです!
やはり、年度途中に退職すれば、次の保育の就職の時に不利になるし、ましてや入職してすぐに退職となれば、一般企業への転職でも不利になってしまいます。
ただ、こんな職場はすぐに転職を考えても良し!
あなたが悩んでいることで、こんなことはありませんか?
先輩保育士の保育を見て、子供への態度に絶望した。
人材の入れ替わりが激しく、すぐに人が辞めていく職場だった。
入職前にもらった労働条件と、明らかに違う。
子供が活き活きとしておらず、常識はずれのことがまかり通っている。
派閥争いが激しかったり、人間関係が非常に悪い。
このような職場であれば、退職を考えてもいいでしょう。
そんな環境にいれば、保育者自身が心も体も疲弊して、仕事を続けられなくなります。
他にはもっといい環境の保育園や幼稚園があるのに、労働環境のせいで心が病んでしまい、保育の仕事をあきらめるのは、本当にもったいないと思います。
そうなる前に、できれば転職するのがベストだと思います☆
保育の転職なら、絶対に保育専門の転職サイトを利用すべきです。
保育転職のコーディネーターさんがいるので、今の悩みや園の状況を伝え、それなら転職した方がいい、という場合だけでなく、それなら転職しない方がいいという場合も判断してもらえます。
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保育士の転職サイトの選び方はコレ!おすすめのサイトを比較して紹介
保育士が転職サイトを利用するべき理由!いい転職先の園を見つけるには?
辞めたほうがいい職場か判断がつかない時も、一度転職サイトに登録しておくことをオススメします。
楽しい保育ライフを送るために…
新人保育士はもちろんのこと、どんな先生でも、年度の初めにぶつかる五月の壁。
この時期を乗り越えられれば、仕事の軌道にも乗ることができるし、楽しいと思える保育生活が待っていることでしょう。
一人で悩まず、誰かに相談して気持ちの落ち込みが少なくなるようにしましょう。
また、オンとオフの切り替えがうまくできるよう、趣味を見つけたり、友達や恋人、家族との時間も大切にしていきましょう。
そうすれば、プライベートも仕事も楽しむことができる、ステキな保育ライフを過ごしていけますよ。
一緒に頑張っていきましょうね!!!
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