【音楽】鍵盤ハーモニカは難しい?ねらいや指導方法を紹介します

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幼児クラスになると、保育に鍵盤ハーモニカを取り入れている園も多いと思います。
特に、4歳児から指導を開始する園が多いように思います。

ただ、カリキュラムがあるにせよ、指導方法が難しくて悩んでいる保育士さんも多いと思います。
今回は、鍵盤ハーモニカの指導について、様々な園での指導方法を基にご紹介します。

園に音楽指導の講師をお招きしている場合、講師の先生によって指導方法は異なると思いますので、講師の先生の指示を仰いでくださいね!
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ねらい


鍵盤ハーモニカを行うことによって、子供にどんな成長があるでしょうか。

○鍵盤ハーモニカに親しみを持つ
○音階がある事を知る
○手と目と耳の協応力を養う
○友達と一緒に楽しく演奏する

また卒園後、小学校でも鍵盤ハーモニカは習いますので、園で指導する事で、幼児期の間に親しみを持ち、苦手意識が少なくなって欲しいですよね。
年齢や経験に応じて、適切なねらいを設定しましょう。

○鍵盤ハーモニカに親しみを持つ
○鍵盤ハーモニカを通して音階に親しみを持つ
○友達と一緒に楽しく演奏する
○友達と心を合わせて演奏する楽しさを感じる
○自分の力を発揮して、鍵盤ハーモニカの演奏を楽しむ
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鍵盤ハーモニカのシールは必要?

鍵盤ハーモニカには、わかりやすいように音シールを貼って指導する事が多いかと思いますが、講師の先生によっては、シールを貼らずに指導する事もあります。

音シールを貼るメリット
○視覚的にわかりやすくする
○音の場所が色で探しやすくなる
○鍵盤の場所を短時間で覚えられる
音シールを貼らないメリット
○時間はかかる子供もいるが、鍵盤の場所を感覚的に理解することができる
○鍵盤の場所を一度覚えてしまえば、新しい曲でも比較的早く弾くことが出来るようになる

シールを貼らずに音の場所を覚える方がいいのでしょうが、保育士は鍵盤ハーモニカ指導のプロではないので、個人的にはシールを貼った方が指導をしやすく感じました。
また、苦手な子供でも平等に演奏出来る様にしてあげられますね。

ただ、色を探して一生懸命になり、曲に遅れてしまう子供も出てきます。

鍵盤ハーモニカの指導にじっくりと取り組む時間があったり、年間を通して鍵盤ハーモニカに触れるカリキュラムを組んでいる場合は、シールはない方がいいと思います。
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指導方法~導入~


まずは、子供に鍵盤ハーモニカの約束事や演奏の仕方などを伝えておきましょう。

用意するもの

鍵盤ハーモニカの指導に入る前に、事前に準備をしておきましょう。

画用紙で作った鍵盤
保育者用の鍵盤ハーモニカ

初めは机か、椅子を机にして行う

まずは座って演奏できるよう、鍵盤ハーモニカを机に置き、ホースを使って演奏します。

オススメなのは、椅子を机にして並んで指導する方法です。
子供たちが一斉に保育者の方を見ることが出来るし、同じ方を向いていることで教えやすくなります。

一音ずつ丁寧に指導しよう

まずは、基本の”ド”の音から始めます。

保育者が鍵盤のドを押さえながら、「”ド”の場所はここだよ」と教えます。
シールを貼る場合は、子供にはまだ演奏させず、教えながらシールを貼っていきましょう。
あらかじめシールを子供に渡しておき、自分で貼ってもらう方法もあります。

”ド”の場所がわかったら、みんなで一緒に音を出してみます。
音を出した後は、「どんな音だった?」「キレイな音だったね」と、子供たちの気持ちに共感します。

POINTこの時、基本的に、”ド”は右手の親指で弾くようにします。

簡単な伴奏に合わせて”ド・ド・ド”と演奏してみます。
すると、曲を弾いている雰囲気を味わうことができて、子供たちも楽しく演奏することができますよ!

次は”レ”の音…と、どんどん増やしていきます。
音が増えるたびに、他の音と比較して「ドとレと、どっちが高いかな」など、音の違いに気が付くことができるような声掛けをしていきましょう。
また、レの音は人差し指、ミの音は中指…と、基本の指使いも教えていきます。

音全体の流れがわかるよう、「ド・レ・ミ・ファ・ソ」と歌った後に「ド・レ・ミ・ファ・ソ」と順番に弾いてみましょう。

指くくりはなしでいい

指くくりは難しいので、使わなくていいでしょう。
そのかわり、”ラ”の音から、また親指で弾けるように教えておくといいでしょう。

もちろん、曲によって使う指使いも変わってくるし、”ソ”と”ラ”が連続の時は、二つとも小指で弾く…、など、曲で演奏する時は、保育者が使いやすい指使いを考えます。

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指導方法~曲で演奏編~


音をたくさん教えてきたら、簡単な曲の、簡単に弾ける部分だけ、曲で演奏します。

楽譜を用意する

曲を弾くときは、あらかじめ楽譜を用意します。
音の名前やシールの色がわかるよう、大きな模造紙や画用紙に書いておきます。

しっかりと小節がわかるように、小節ごとに仕切りの線を弾いておくと教えやすいですよ!

色シールを貼るときは、♩=まる、♪=半まる…など、音の長さが視覚的に理解できるようにします。
シールを貼らない場合も、音の長さがわかるよう、楽譜に図で示すなどするとわかりやすいですよ!
お休みのところも、休符を書いたりして、休むところがわかるようにします。

楽譜は、子供たちみんなが見える場所に貼って指導しましょう。

POINT初めにオススメの曲はコチラ
〇トントントントンひげじいさん
〇かえるのうた
〇チューリップ

初めは歌ってみよう♪

曲を演奏する前に大切なことは、「音階名(ドレミなど)で声に出して歌うこと」です。
保育者のピアノや鍵盤の音に合わせて、「♪ドーレーミーファーミーレード」などと、まずは子供たちに歌ってもらいましょう。

歌うことで、曲の流れも覚えられるし、曲の流れと音階名が一致することに繋がっていきます。
いきなり弾くよりも、早く覚えることができるでしょう。

新しい曲を始めるときだけでなく、指導する時間の最初の導入として、声に出して歌ってもらっていました。
実際に口に出してみることで、音の高低差を理解したり、曲の流れを覚えたりできます。

小節ごとに区切って

もちろん、いきなり一曲を弾くのは難しいですよね。
1小節ずつ、ゆっくりと教えていきましょう。
1小節、2小節とできたら、2小節つなげて弾いてみる…など、段階を踏んで伝えていきましょう。

グループごとに弾いてみる

保育者も、一斉に指導するのは難しいので、5~6人ずつくらいの少人数に分けて弾いてもらいます。
弾かないグループの子供にも「上手に弾けるよう頑張ってるお友達を応援しよう」と声を掛け、客観的に鍵盤ハーモニカの音を聞くことができるようにします。

ゆっくり演奏しながら、一人ひとりに丁寧に対応することで、苦手な子供でも意欲的に取り組めるようにします。

グループごとに発表会をすると、子供たちも楽しみながら意欲的に取り組むことができます。
発表が終わったら、「上手にできたね!」「頑張ったね!」と子供たちの姿を認めていきましょう。

難しい部分は何回も繰り返し練習しよう

発表会で演奏する曲などで、難易度が高い曲にチャレンジする時、子供たちが弾きにくい部分があると思います。
難しい部分は、やはり経験が大切です。
繰り返し練習することで、音の動きがわかるようになります。

あまりにも難しい場合は、子供たちのレベルに合っていない、という事になります。
可能であれば、楽譜を簡単にするなどして、子供たちが無理なく弾けるようにし、楽しんで演奏できるようにしましょう。

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まとめ

鍵盤ハーモニカは、子供によっては苦手で、うまく指が動かせない場合もあります。
一人ひとりに合わせて、無理なく演奏できるよう援助していきましょう。

音が鳴る楽器は、やはり子供たちは大好きです!
子供の自由な表現の時間も取り入れ、親しみを持って演奏できるといいですね!

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