かさじぞうは、年長児におすすめの日本のお話です。
貧しい暮らしをしているおじいさんとおばあさんの優しさが、お地蔵様に伝わってすてきなお正月を迎えられるという、心温まるお話です。
日本の文化のひとつである、お地蔵さま。
子どもたちにもなじみのある風景でしょう。
場合によっては年中児でも演じることができるでしょう。
簡単なお話ではありますが、事前に絵本を深く読み解き、登場人物の気持ちを一つ一つ丁寧に考えることで、子どもたちの心に響く劇になること間違いなしです。
今回は、かさじぞうを保育の劇やオペレッタにする時のアイデアと参考図書を、ご紹介していきたいと思います。
かさじぞうの劇やオペレッタで使える参考図書
まずは、かさじぞうが載っているオペレッタ・劇遊びの参考図書をご紹介します。
台本のアイデア
かさじぞうは、比較的シンプルなお話です。
場面の転換も少なめです。
そのシンプルさを活かして、少しアレンジした台本にすることで、クラスの良さやカラーを出すことも可能です。
参考図書から使える場面は使いながら、オリジナルの部分を多く持たせることもできますよ。
登場人物を増やす
かさじぞうは、基本的な登場人物は少なめ。
○おばあさん
○お地蔵さま
○町の人
○ナレーター
参考図書によっては、おじいさんとおばあさんの家に住むネズミが出てきたりして、物語に広がりを持たせています。
クラスの人数によっては、動物を使って登場人物を増やすといいかと思います。
おじいさんが街へ行く時の助け役になる動物がいても、いいかもしれませんね。
また、町の人とナレーターを同じ子供が担当して、登場回数を増やす台本も作れますし、逆に登場回数の多いおじいさんは前編と後編に分けるなどして、セリフの量や登場時間を調整することも可能です。
もしくは、おじいさんとお地蔵さまを同じ人数だけ登場させて、おじいさん1人1人が、笠の帽子をお地蔵さまに被せてあげる、という演出も可能です。
おばあさんは、傘を作るシーンでメインで登場してもらい、見どころを作りましょう。
お地蔵さまからのお礼
さて、雪の降る日にかさをかぶせてくれた、優しいおじいさんとおばあさんへのお礼として、お地蔵さまがお家にやってくるシーン。
ここは原作どおり、美味しい食べ物を授ける、というシーンでも十分ですが、お礼の品は、食べ物だけでなくてもいいかと思います。
もし自分たちがお地蔵さまだったら、おじいさんとおばあさんに、どんなお礼ができるかな?
そんなことを事前に話し合いをして、グループごとに分かれて、自分たちでプレゼント作りをする。
結果として、美味しい食べ物のプレゼントでもいいし、原作とは違ったプレゼントの物でもいいですね。
◎楽しいダンスショーを見せてあげる
◎笠にお花をつけて返してあげる
など、物を授けることにこだわらず、色んなパターンがあっていいと思います。
今の子供たちの考えを受け止めることが大切です。
保育者が助言しながら、お地蔵様の気持ちを劇の中で表現できるようにしていきましょう。
また、劇に使う小道具を友達と一緒に作ることは、5歳児に大切な協同的な学びにもつながりますよ。
衣装のアイデア
かさじぞうの衣装ですが、おじいさんやおばあさんなどは、園にあるもので賄えるでしょう。
お地蔵様の衣装が園にない場合は、簡単に作ることが出来ますよ!
グレーのワンピースと、赤い前掛けがあれば、それでOK!
グレーのワンピースは、銀色のポリ袋を使って、腕と顔をくりぬけばいいですね!
ただ、ポリ袋は光に反射してしまうので、しっとりとした衣装にしたい場合は、布がおすすめ。
縫うのが苦手な場合は、衣装ベースを利用するといいでしょう。
かさじぞう用のワンピースを手作りしたい!
という場合は、このサイトの型紙がいいかなと思います。私はミシンが苦手ですが…。
また、赤い前掛けですが、首にゴムでつけるのがかわいいと思います。
こちらも手作りするなら、ベビースタイの型紙が使えるでしょう。
靴下もグレーでそろえるとかわいいですが、白ソックスでもかわいいです。
小道具のアイデア
それでは、かさじぞうの劇をする時の、小道具のアイデアを紹介していきたいと思います。
かさは簡単に作れる!!
お地蔵さまがかぶる、かさですが、とっても簡単に作ることが出来ます。
材料は、ボール紙や段ボールを使います。
まずは、半径20~25cmくらいの円を描いて、切り取ります。
中心から40度の部分はいらないので、切り落としてください。
切り取った部分を重ねてガムテープなどで貼り付けると完成です。
周りに色テープでふちどりを貼れば、とってもすてきなかさになります。
頭から落ちそうな場合は、平ゴムをつけて支えるようにしてください。
ハトメをつけてからゴムをつければ、かさが傷みにくくなります。
型紙さえ取れれば、子供と一緒に作れるのでおすすめです。
お返しのプレゼントは大きく作る
原作では、お正月の食べ物だったお返しですが、子供たちと相談して何をお返しするか決めましょう。
その際、物のプレゼントの場合は、大きく作って迫力が出るようにします。
また、かさに花をつけてあげる場合は、お花紙でたくさんの花をつけてあげるときれいですよ(^^)/
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