5歳児は、音程をしっかりと取って歌えるようになってきます。
高音の部分も、地声でしっかり歌ったり、裏声をだすこともできるようになりますね。
また、強弱もつけられるようになり、発表会に向けて、意欲的に歌の練習に励むようになります。
発表会や音楽会で使える、5歳児さんにピッタリの曲をご紹介します。
この記事では、卒園ソングとは別の観点でお伝えしていきます。
園の実情、前後の年齢のレベルに合わせながら選んでみてくださいね!
選曲のポイント
5歳児になってくると、音程が合うようになり、リズムもしっかり取ることが出来るようになります。
音階が離れているような曲でも、音を外さずに歌えるようになりますね。
歌い方、声の出し方など、自分たちで意識的に気を付けることができるようになり、歌の完成度は高くなります。
バラードの曲でも、聞きごたえのある形で発表会につなげていくことができるでしょう。
選曲する時は、子供たちの声の音域には気をつけながら、クラスの雰囲気に合った物を選ぶようにすればいいでしょう。
幼児向けの歌だけでなく、合唱曲やJpopなどから選曲することもできます。
どんな曲でも歌えるようになってきますが、歌詞のストーリー性やメッセージ性も考慮し、一緒に歌詞の意味を考えながら、また、友達と心を合わせて歌うことを意識できるようになるといいですね。
歌唱指導のアイデア
発表会や音楽会の時だけ上手にうたいたい♪
なんてことは、できません。
保育全般に言えることですが、歌も”毎日の積み重ねの結果”です。
毎日うたう歌、朝の歌や季節の歌の時から、発表会の準備は始まっています。
日々の保育の中で、歌をうたう時間にどれだけ歌唱指導ができているか。
それが、発表会へつながっていきます。
発声方法、歌への集中力、うたう時の姿勢など、日々の保育から始めてみましょう。
大きな口をあけてみよう
園生活の集大成として、歌うことが増えてくる5歳児。
しっかり声帯を開いて、お腹から声を出して歌えるようになっているかがポイントです。
「大きな口をあけて歌ってみよう」と声を掛けていきます。
前を向いて大きく口を開けて歌うことを意識すると、声帯が開いて、自然と大きな声で歌えるようになっていきます。
声帯を開けるためには、下を向いていてはいけません。
前を見て、遠くに声を飛ばすように歌うことを、イメージとして子供たちにも伝えていきましょう。
お腹から前に声を出すことも、伝えていきましょう。
普段から、子供たち同士で顔を見合って歌えるようにすると、上手な子供の歌い方をまねるようになり、クラス全体の声量が上がったり、音程が合うようになっていきますよ。
年齢を重ねるごとに、段々と音域が下がってきます。
5歳児で、高音を地声でしっかり発声するには、日々のトレーニングが必要になってきますよ。
歌詞の意味を知らせていこう
子供が集中して歌うには、歌う事への関心と、歌そのものへの関心も必要になってきます。
季節の歌も発表会の歌も、歌詞の意味を知らせることで、子供たちはぐっと歌への関心を持つようになります。
年長では、歌詞の長い曲や、メッセージ性に富んだ曲を歌うことも多いかと思います。
歌う前に、歌のストーリー性や歌に込められた意味を、一緒に考えていく時間が取れるといいですね。
一つ一つの言葉を大切に歌えるようにしていきましょう。
姿勢を正しく、足は肩幅くらい
新しい曲の歌い始めの時期は、座って歌詞を知らせながら歌いますが、歌えるようになったら立って歌うようにしましょう。
座って歌うことが習慣になると、声も出にくく、発表会でも集中できなくなっていまします。
しっかり前を見て、背中を伸ばして歌うようにしましょう。
手は後ろに組んでもいいし、横におろしていても大丈夫ですが、クラスで統一していきましょう。
ピアノの合図や保育者の指揮で、揃って歌唱の姿勢になると、かっこよく見えますよ。
歌詞がしっかり聞き取れるよう発音を促そう
やさしく歌ったり、元気に歌ったりと、歌い方を変えていくことができますね。
曲の強弱も、しっかりと付けることができるようになります。
その際、歌い方を気にしすぎて、歌詞がはっきり聞こえないことがあります。
一つ一つの音を大切に歌うことを伝え、出だしの音や早口になる部分を揃えて発声できるようにしていきましょう。
おすすめの曲15選!
それでは、5歳児におすすめの曲をご紹介していきたいと思います。
あおいそらにえをかこう
明るい曲で、元気いっぱい歌うことができますね!
エイヤァ!も元気いっぱいに言うと、楽しんで歌うことができます。
ともだちはいいもんだ
もうすぐ園生活が終わる、年長にピッタリの曲ですね!
園生活の思い出を振り返りながら、気持ちを込めて歌いたい曲です。
さあぼうけんだ
ポンキッキーズから。和田アキ子さんの名曲です。
ゆっくりのテンポで映える曲ですが、バラードになりすぎないので、元気いっぱい歌えますよ。
ちきゅうともだち
こちらもポンキッキーズから。
リズムが難しいので、すこし練習が必要になってくるでしょう。
元気に歌う所と、優しく歌う所と、メリハリをつけるとかっこいいですね。
にじ
卒園に向けて、進学にも前向きな気持ちを持って欲しい。
負けない心を伝えていきたいですね!!
怪獣のバラード
小学校以降の合唱曲でよく使われる曲ですが、年長さんでも迫力ある仕上がりになりますよ!
歌詞が物語になっているので、ゆっくり歌詞を考えてみたいですね。
この星に生まれて
こちらも小学校でよく使われる合唱曲ですね!
前向きな歌詞で、子供たちの心にも響くでしょう。
世界がひとつになるまで
しっとり歌い上げるバラード曲。
転調もあり、終盤にかけて盛り上がれる曲になっていますよ。
やさしさに包まれたなら
魔女の宅急便から。保護者にも喜ばれる曲になっています。
中々楽譜が見つからないのですが、オススメはイ長調(♯が3つ)です。
ハ長調だと、高音部分が出しにくいかもしれません。
とり
おかあさんといっしょから。短い曲です。
前奏のピアノ伴奏から歌詞といい、優しい歌詞に涙が出てきます。
「♪ひとりひとりは いろとりどり」
歌詞の意味もしっかり理解して歌えるといいですね。
やさしいうた
こちらもおかあさんといっしょから。
2018年の新曲ですが、これから語り継がれる名曲になりそうです。
早口の部分があるので、しっかり練習して歌が揃うように歌えるといいですね。
HAPPY SONG
こちらは、卒園ソングとしてもよく使われますが、発表会でも良い曲です!
ケロポンズが歌っているCDがあって、こどもたちとよく聞いています。
100万年の幸せ‼
ちびまるこちゃんのエンディングテーマより。
リズムが難しいかもしれませんが、練習すれば十分歌えますよ!
世界にひとつだけの花
SMAPは解散してしまいましたが、この曲は幼稚園や学校など、ずっと歌い続けられていく名曲ですね。
子供たちも歌いやすく、保護者にも喜んでもらえる歌になっています。
Best Friend
友達を大切に思う気持ちをいつまでも持ち続けて欲しいですね。
色々な思い出を振り返りながら歌ってみましょう。
楽譜の紹介
色々な楽譜が販売されていますが、自分のピアノのレベルに合わあせて2~3冊くらい持っておくと、選曲に困りません。
ただ、簡単すぎるものは子供も歌いにくいこともあります。
また、発表会で弾くなら、少し豪華な楽譜を選んでみましょう。
今回紹介した曲の中で、掲載されている曲も合わせてご紹介します。
こどものうた大百科
とても簡単なピアノ伴奏です。
300曲以上収録されており、テレビやアニメの曲も入っていて、合奏の伴奏としても使えそうですね。
こどものうた12か月
幼児向きの楽譜集ですが、中級者以降はこの楽譜がいいと思います。
初心者には少し難しいですが、発表会の時は頑張ろう…という先生にもおすすめです。
☆こちらと、掲載されている曲は違いますが、同じシリーズで簡単な伴奏はコチラ
こちらは、あそびうたや行事のうたも掲載されており、様々な場面で使えますよ!
やさしくひける ピアノで弾きたい みんなが知ってる合唱名曲集
合唱曲が、簡単なピアノアレンジで弾けるようになっています。
卒園式にも使えそうな曲が多くなっていますよ。
いっしょにうたおう 子どもの歌
子どもと一緒に歌いやすいように、アレンジされている楽譜集です。
NHK こどものうた楽譜集 2017年度版
こちらには、
が収録されています。
是非、参考にしてみてくださいね!
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