園によりますが、2歳児から合奏の発表を行う園もあると思います。
また、3歳児になると、リズム楽器を行う音楽会や生活発表会があると思います。
2歳児や3歳児でも、楽しく演奏する姿がみられるといいですよね。
今回は、2~3歳児でも出来る合奏のアイデアや、合奏指導の進め方などをお伝えしていきたいと思います。
幼稚園の満3歳児も、この記事を参考にしてください。
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どんな楽器を使う?
2歳児や3歳児は、簡単なリズム楽器を使います。
また、楽器の種類は増やしすぎない方が、演奏しやすいでしょう。
クラスの人数にもよりますが、楽器の種類は限定するようにしましょう。
◎2歳児⇒1~2種類
◎3歳児⇒4~5種類
◎スズ
◎タンブリン
◎カスタネット
◎トライアングル
2歳児の場合
2歳児は、リズム打ちがしっかりできる子供と、難しい子供に、はっきり分かれています。
ひとつの楽器で集中することが望ましいのですが、リズム打ちが苦手な子供にはスズを振るなどの簡単な動作も楽しめるようにし、2つの楽器で演奏してもいいでしょう。
3歳児の場合
3歳児になると、リズム感が出てきて、保育者の指示をみながらしっかり演奏できるようになってきます。
簡単なリズム楽器なら、使いこなせるようになっているでしょう。
また、小太鼓や中太鼓などを取り入れる場合もあると思いますが、有音程楽器(鍵盤ハーモニカや鉄琴など)がなく、小楽器の音量が小さいので、他の小楽器の邪魔にならない程度の音量の太鼓を選ぶようにしましょう。
合奏指導の進め方やアイデア
合奏指導は、園によって様々な方法が確立されている場合があると思います。
どうしようか迷った時は、次の事を参考にしてみてください。
伴奏のピアノを録音しておこう
まずは、保育者がしてみたい曲を選んでおき、伴奏や子供のリズム打ちをあらかじめ決めておきます。
そして、ピアノ伴奏をボイスレコーダー等を使って録音し、パソコンでCDに焼いておきます。
伴奏をあらかじめ録音しておくことで、合奏指導の導入にも使えるし、練習が始まってからも個別対応がしやすくなります。
また、食事時間や自由遊びの時に、CDを流しておくことで、子供たちの耳に自然と曲がなじむようになりますよ。
ピアノ伴奏だけでなく、原曲のCDなどを流してもいいですね!
ボイスレコーダーがなくても、スマートフォンの録音機能アプリを利用して、CDに焼くこともできます。
また、アナログですが、内臓マイクのついたラジカセ等を使って、カセットテープに直接録音することもできます。
楽器遊びをしよう
合奏を始めたり、楽器決めをする前に、必ず楽器遊びをしておきます。
楽器遊びには、①リズムあそび、②楽器の体験、とありますが、その両方をしておく必要があります。
リズム遊び
リズム遊びは、曲がなくても簡単に行うことができます。
3文字の言葉に合わせて、保育者が「トマト」と言いながらカスタネットを演奏してみます。
そして、次に「はい」と言って、子供たちにも「トマト」と言いながらカスタネットで演奏をしてもらいましょう。
出来るようになってきたら、テンポを速くして見たり、ゆっくりにしてみたりして、バリエーションを付けてみます。
3文字の色々な言葉を使って、楽しみながら行っていきます。
3歳児になると、8拍の練習もしていきます。
◎♩♩♩・♩♩♩・ 「ト・マ・ト・うん・ト・マ・ト・うん」
◎♩♩♩♩♩♩♩・ 「お・い・し・い・ト・マ・ト・うん」
また、保育者の方を見て楽器を演奏できるようにしておきましょう。
楽器がない時でも、手拍子で遊ぶなど、保育の合間にちょこっと取り入れることもできますよ。
楽しみながら、子供たちの体にリズムをなじませていきましょう。
楽器の体験
楽器選びは、子供たちが好きなものを選んで演奏できるようにしましょう。
そのためにも、全員が、使用するすべての楽器を経験できるようにしなければなりません。
楽器遊びは、使い方を知らせたり、楽器の音を聞いてみたり、実際に触ってみての楽しさを感じたりできるようにします。
簡単な曲やリズムに合わせて、子供たちが主体的に楽器に触って遊べるようにしていきましょう。
実際に楽器を並べておき、グループごとに分かれて移動してから演奏してみると、楽器の持ち方から音の印象まで、子供たちの記憶に残りやすくなります。
1人1回だけでなく、何回も交代して演奏し、楽器遊びを楽しみましょう。
発表会前だけでなく、普段の保育の中でも取り入れていきましょう。
楽器を選ぼう
できるだけ子供の自主性を尊重して、楽器決めを行います。
その子にとって少し難しいかな、という場合には、子供のやりたい気持ちを尊重しながら、言葉がけをして、他の楽器をもう1度体験させてみましょう。
クラスの雰囲気によって、人気の楽器が偏ってしまったりします。
色んな楽器の特性に触れながら、色んな楽器を演奏する楽しさを伝え、バランスよく配置できるようにしましょう。
楽器ごとに分かれて練習⇒全体で合わせよう
まずは、楽器ごとに分かれて練習をしていきます。
曲のどの部分で演奏するのか、理解できるようにしていきます。
②まだ楽器を持たずに、「トマトうん」など、リズム遊びのようにして、曲に合わせて手拍子や言葉でリズムを覚えます。
③いよいよ楽器を持って演奏!子供たちの期待も高まり、意欲的に演奏することができます。
④パート練習が終わったら、全部の楽器を合わせて練習します。保育者の方をよく見て、タイミングを合わせていきます。
合奏指導が始まって数日は②~④を繰り返しながら行います。
何度も楽器ごとの練習と全体の練習を織り交ぜながら、覚えられるようにしましょう。
楽器ごとに見せ合いっこをしよう
違う楽器の音にも関心が持てるよう、クラスでミニ発表会をしてみましょう。
見終わった後は、「上手だったね」「キレイな音だったね」と、お互いの良い所を見つけられるようにしていきます。
特に3歳児さんでは、他児への関心も少しずつ持てるように声掛けをしていきます。
お互いの演奏を見せ合うことで、さらに意欲が芽生えるような声掛けをしていきましょう。
合奏におすすめの曲
ここからは、合奏のおすすめの曲をご紹介していきます。
クラスの様子や園の実情に合わせて、合うもので演奏してみてくださいね!
おもちゃのチャチャチャ
定番で簡単な曲ですが、幼稚園では3歳児、保育園では2~3歳児の演奏向きです。
ただし、可愛い曲なので、0歳児や1歳児がおもちゃ楽器を使っての発表に使うことも多いですね。
きらきら星
きらきら星もメロディが単純なので、リズム打ちがしやすいですね!
こちらは鍵盤ハーモニカなどで音程が取りやすいため、4~5歳児でも使いやすい曲になっています。
アイアイ
2種類の楽器、または2グループに分かれての、追いかけっこ演奏が楽しめます。
可愛い曲で、2~3歳児さんにぴったりですね。
さんぽ
展開がたくさんある曲なので、3歳児であれば色々なパターンのリズムにすることができます。
単純なメロディが多いので、2歳児でも楽しく演奏できますよ!
あわてんぼうのサンタクロース
クリスマス発表会で重宝する曲ですね!
♪リンリンリン~の所は、こどもたちが笑顔で演奏してくれますよ。
もりのくまさん
2歳児なら4拍ずつ、3歳児は8拍ずつにわけて演奏していくことができます。
定番曲ですが、リズムが取りにくい部分もあるかもしれません。
ミッキーマウスマーチ
4~5歳児でも、合奏によく使われる曲ですよ。
子供たちの大好きな音楽で、3歳児なら8拍も取りやすいのでおすすめです。
おどるポンポコリン
お遊戯によく使われる曲ですが、4拍でも8拍でも取りやすく、合奏でも使いやすいですよ。
楽しい曲なので、ノリノリで演奏出来たらいいですね。
是非参考にしてみてくださいね!
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